今の自分がしていることの背景には
必ず相手がいて、もしくは必ず原因があって、
で、今それをやっている。
どこかから勝手ににょきっと出て来た訳ではなく、
必ず過去に、自分がなにかしらの種を撒いている訳だ。
それは昨日のこともあれば、遠いむかしのこともある。
またそれは、目にみえるものもあれば、
感情とか言葉とか、そういうものの発し方だったりとも思う。
だから、今が苦しかったり、上手くいってないなあというときこそ
ふんばって、顔をあげて、前をむいて、
作り笑いだっていいから、笑顔をそこにおいていけば
このあといいコトがおこるかもしれない。
因果。
まだまだうつろう自分の心に、戒めとして
この言葉を思い出すようにしている。
大崎善治(おおさき・よしはる)
グラフィックデザイナー/書体デザイナー。活版印刷を用いた不思議なタイポグラフィ作品から、オリジナルの和文書体まで、文字にまつわるデザインを幅広く行う。多摩美術大学非常勤講師。
代表作:和文書体「くろかね」(フォントワークス)
著書『タイポグラフィの基本ルール』(ソフトバンク)
HP:SakiSaki