連載エッセイ 本棚の詩人

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本棚のひとところにある一冊の詩集。
それは、ある時ふっと読みたくなり、
ぱらぱらとページをめくるたび、
読み手の心にあたらしい気づきをもたらすような
心細い夜に温かな言葉をくれる友達のような
とても個人的だけれども、それだけに特別な存在かも知れません。

静かな夜にトントンとドアをノックするように
そっと本棚から取り出し、詩人の素顔をひもといていく
福島奈美子さんの連載エッセイ「本棚の詩人」。

最初に登場するのは、辻征夫さん(1939-2000)
隅田川のほとりに暮らし、
やわらかな言葉に深い滋味を込めた詩の書き手です。



本棚の詩人 第一冊 辻征夫(1)我が家の辻さん 福島奈美子

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essay
本棚の詩人

福島奈美子

第一冊「辻征夫」

1 我が家の辻さん

2 川辺の辻さん

第二冊「辺見庸」

するどい眼の人が書く詩『生首』辺見庸